今年も始まってもう1か月が経とうとしてますが、やはりインターネットというものはコンテンツが大量に流れてきますよね。今月だけでもリテラシーを問われる案件がいくつか出てました。
また、ジャニーズのアイドルユニット“嵐”の活動休止会見での記者の発言が一部で物議をかもしてますね。
今日はこの2点です。
りてらしー
いまさらメディアリテラシーが何かとは説明する必要があるのか、自分は“情報の真意を判断する”って意味で使うことが多いです。定義調べたらたくさんあったので、一応自分の考えを出しました。
ここで上げる案件は
・盗撮偽装画像
・生徒暴行動画
です。
1つ目はツイッターに挙げられた画像で、電車の中で対面に座ってる男性を撮影したものです。その映っている男性の股の間にカメラが置かれていて、この男性がこのカメラで盗撮しているっていう主張のツイートです。
これ系の画像がツイートされると、「盗撮してて怖い」「この男最低だな」「いやこのツイート主も盗撮してるじゃん」みたいな議論になることが多いですよね。ようは、この画像に嘘はないっていう前提で議論が進んでいきます。
しかし、この後のツイートで画像を調べた人が出てきました。
実はツイート画像は画像加工ソフトによって偽装されたものであると見抜きました(まぁこれも本当かは自分で加工しないとわかりませんが)
自分は初めこれを見たときに「これはわかんねぇよwww」って思ってしまいましたね。文章からわかる情報以外での偽装、しかもソフトウェアによって加工されたものだと人間の視力では見抜くことができません。疑り深い人は「カメラが妙に正面向いてるな......」と思ってカメラの画像を張り付けたのかなって思うのかもしれませんが。
しかもこのツイートの悪いところは、男性の顔を隠さずにツイートしていたところですね。本人は「この顔の人が盗撮する危険人物です!」って危険周知のつもりでやってるのかもしれませんが、何が本当かわからないネット社会でこんなことされたらたまったもんじゃないですよ。
これまでのメディアリテラシーが通用しない時代になってきたのかもしれないですね。画像でここまでやるのはスターリン時代のソ連くらいですよ。自分が知っている中では、ですが。
次の案件は町田の生徒暴行事件です。
これはまぁ暴行はいけないことだって前提は揺るがないですが、これを告発した動画がちょっと悪意を感じるものでした。動画はネットで探してください。
動画の内容は
①廊下で教師と生徒が言い争っている
②生徒がタメ口で教師を罵っている(一番長い)
③教師は声をあまり上げずに反論している
④生徒はどんどん大きな声で罵りだす
⑤教師が生徒を殴る
⑥教師が生徒をつかみながら罵声を浴びせる
全体はこうです。しかし最初に公開された動画は④の半分過ぎたところからしかありませんでした。まるで教師が生徒の生意気な態度にすぐキレて手を出したように見えます。やり方としては古典的なメディアの手法、情報の切り取りでの印象操作です。教師側の非がより一層際立つような映し方です。
もちろんこういった体罰はよくないと思いますが、自分は教育に詳しくもないし経験もないので、こういった教師をなめきった生徒をどうすればいいかはわかりません。
これが会社員の行動だったらリストラをするといった事務処理で解決しますし、それ以上来るなら警察や法のお世話になります。しかし、自らの行動に責任を持つことが不可能である未成年の行動をどうやって抑えるか。そういった議論が起こるかどうかが、この動画の公開範囲に酔よっていましたね。
一部だけ見て全てを判断してしまうのはリテラシーに欠けた行動ですが、与えられた情報だけで判断しようとするのはなかなか難しいものです。
「無責任ではないか」と言える人のメンタリティ
アイドルグループ“嵐”が活動休止を発表しました。ドルオタではないので詳しくは知らないのですが、リーダーの意向に皆が賛同したからだそうです。多忙な日々につかれたのでちょっと長めの休養をとるのもよいと思います。
活動休止会見でとある記者が「無責任ではないかという指摘があると思うんです」
と質問してました。嵐はこれに一応冷静な回答をしていましたが、率先してマイクを握った櫻井翔さんの表情は、今にも怒り出しそうな険しいものでした。
この発言の問題だと感じる部分は前後に分けられていて
①無責任ではないか
②~という指摘があるとおもうんです
ですね。①に関してはこれまでの嵐の活躍、評判、人柄、そして会見の内容を聞いてた人からしたらあり得ないことで、これに対する批判が大多数を占めています。質問をした記者のツイッターも特定され、炎上状態になっています。
まぁ記者の炎上はどうでもいいです。問題は②です。
この記者は“自分の意見”として「嵐が無責任」だと判断していると口にせず、“他者の意見の引用”として「嵐が無責任」といってますよね。
この記者がやってることは、意見の責任を存在するか分からない他人に押し付けた上で嵐を批判しているんですよ。安全圏から攻撃しているようなものです。
これに関してはメンタリストで有名なDaigoさんがyoutubeに動画をあげてるので、これを引用して話します。
この動画の中でDaigoさんは、この記者の“安全圏から攻撃する”ことをカバードアグレッション(covered aggression)と呼んでます。出展探してもDaigoさんから引用してるものばかりだったので、日本語で使われてないか、論文だから見つからないのか、造語なのかわかりませんが。
動画の中では、あぁいうことを言う人は他人が困ることをするのに快感を感じるらしい。さらに、あの記者自身も発言を批判されてもこれだけ他人が困ったと実感し、さらに快感を得てるらしいです。
あぁいうのはもう相手にしないほうがいいですね。相手にすることで逆に喜ぶタイプっぽいですね。
まとめ
情報発信するのがテレビや新聞といって巨大なメディアだけでなく、そこらへんの小学生でも可能になった時代です。巨大なメディアがやってきた良いところ、例えば有益な情報を広域に発信することも個人でできるようになりました。しかし、悪いところ、自分の悪意を実現させる行為をすることもまた可能になっています。自分はネット黎明期からちょい過ぎたあたりからインターネットの世界に触れてきたので、ある程度リテラシーはあると思っていましたが、常に磨いていかないとリテラシーの全くない老人になってしまいそうです。
はぁ人生100年勉強時代って面倒。大事なことはたいてい面倒。