今日はラブライブ!スーパースター!!2期1話の放送日です。多分13話の感想の前にそっちの感想を書くと思います。先月末からずっと仕事が忙しいのと、クタクタで帰宅するのでアウトプットする気力がないの。
今回は12話の感想。前回に続き、アニガサキ(虹ヶ咲アニメ作品の通称)にしか出来ない視点でラブライブ!を扱ってます。
ストーリーについて
終盤にかけて群像劇じみてきたのでストーリーをまとめるのが大変ですが、夢に向かって離れたところで頑張る人へのエールがテーマでしょう(サブタイそのまま)。
前回決まった虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の1stライブ企画。それに向けて動き出す話ではあるのですが、時期的にはラブライブ!公式大会の予選が行われます。彼方の妹・遥が所属する東雲学院をはじめ、藤黄学園、Y.G.国際学園、紫苑女学院といったSIF2でともにステージを作ってきた学校のスクールアイドル部が出場するラブライブ!公式大会。予選は無観客開催で配信のみですが、まずはそっちの応援をしたいよねってことで同好会の意見は一致。というのがアバン。
ストーリーの前半では自分の将来、それぞれの夢について悩む侑と歩夢が描かれています。2人は同好会へ一緒に入り、同じ場所でそれぞれの夢を追い続けてきました。侑が音楽科に転科して自分の夢を追い始めたときも、なんだかんだ同好会内で一緒に活動し、お互いがお互いを身近で支え合う関係でいました。
侑は偶然見かけてた「作曲コンクール」のポスターをきっかけに、同好会外に活動を広げることを考えます。今まで曲を色々作ってきた侑ですが、ほとんど同好会内での活動でした。同好会でやりたいことをやってきた侑。しかし、作曲コンクールは音楽科の生徒のように真剣に音楽へ取り組み人たちが参加する場。そんな環境に自分が入っていっていいのかと悩みます。今までトキメキに素直に行動してきた侑がすぐに飛びつかないあたり、トキメキ以外に行動理由が生まれつつあるのかどうなのか。
また、歩夢はロンドンに住む同世代の子からのファンレター(メール?)をきっかけに自分の活動の影響力を知り、スクールアイドルの良さをもっと広めたいと思い、留学を検討し始めます。
2人とも同好会の外へ活動の幅を広げようとしています。でもそれはお互いが遠い場所へ離れていってしまうことを意味します。今までお互いの背中を押し合い、挑戦してきた2人ですが、それが出来ない距離まで離れてしまうことへの恐怖。それは単純に一時的に同好会外での活動をするからではなく、目指している夢が全然違うところにあることが明確になり、将来的に一緒にはいられなくなることへの恐怖です。その恐怖があったから、歩夢は侑が作曲コンクールの話題を出してきたときに、いつものように背中を押すことが出来ませんでした。
ここのシーン、作曲コンクールは気になってるけど自分みたいな人間が参加して良い物なのか、という不安を吐き出しているのですが、心の奥では歩夢にこの不安を払しょくしてくれるような後押しを求めていたのでしょう。歩夢ならいつものように自分の背中を押してくれる。歩夢は上記の理由でそれが出来ませんでした。
12話では侑・歩夢視点のほかに彼方を中心に進むシーンが多くありました。
彼方の妹・遥は今回のラブライブ!予選に出場します。彼方は配信で応援するつもりですが、
遥はスクールアイドル部の期待の1年生として注目されていました。今回の予選でグループのセンターポジションを任されることになりましたが、先輩や仲間の期待に応えなければならないというプレッシャーを抱えることになりました。日に日に笑顔が無くなっていく遥を見て、彼方はどうすることもできません。
観察眼は持っていても決定的なアドバイスは中々思いつかない。同じ3年生のお姉さん組でも、果林はスパっと尻を叩いてくるだろうし、エマは解決まで粘り強く対応するだろう。侑と歩夢から相談を受けることもありましたが、上手く答えが出せません。
途方に暮れている彼方の前に、東雲学院スクールアイドル部ファンクラブの人たちが現れる。
「これまでのお礼にラブライブという大舞台に挑戦する遥ちゃんたちにエールを届けたいんです!」
スクールアイドルに元気づけらえてきたファンクラブの面々から、その恩返しがしたいので力を貸してほしいと相談を受ける。愛する遥ちゃんのこととなるとモチベーションが爆発する彼方は、さっそく同好会に持ち帰って提案を行います。
なぜ彼方に相談が行ったのかはわかりませんが、もしかしたら彼方の妹に対する熱意が東雲のほうにまで伝わってて、遥を応援するなら姉に相談するといいかもしれない、みたいな判断があったんでしょうか。そう思って相談しにいったら、彼方は”Lovely Haruka”って書かれた横断幕持ってるんだから、とても心強い存在ですよね。噂通りの妹ガチ勢だって感じで。
ラブライブ!予選に出るスクールアイドルを応援したい。このことに同好会メンバー一同同意し、予選当日に他校の生徒とともに応援メッセージを送ることになりました。SIF2でともにイベントを作り上げてきた仲間たちということで、連絡先は把握できてたんでしょうか。
観客のいない予選会。これから競技へ挑むスクールアイドルとスタッフしかいない会場の空気は張りつめています。そんななか、彼方主導の応援メッセージが届きます。
彼方「ラブライブ東京予選に出てるみんな、今日私たちは会場には行けないけど、今から気持ちを届けたいと思います。」
「がんばれー!スクールアイドル!」
姫乃「私たちも応援してますから、いってらっしゃい」
予選を戦うライバル同士や学校の違う生徒同士、やりたいことが異なる者同士でも同じものを好きであるという共通項があれば互いを応援し合う関係になることが出来る。また、その応援も近くにいても遠くにいても関係なく、しっかり相手に届けることが出来る。だから私たちはスクールアイドルに元気をもらえるし、逆に与えることもできる相互の関係であると、彼方は結論付けました。
この「応援するもの」と「されるもの」の関係を描いているのが、アニガサキが他のラブライブ!シリーズ作品と比較して異質な存在であることを示していると思います。どちらが良いというものではないのですが、無印、サンシャイン!、スーパースター!!は厳密に言えばそれぞれテーマ性が異なりますが、ひとつの目標に対して9人(5人)全員が心を合わせ努力し、絆を深めていく様を描く王道スポコン作品であります。アニガサキでは各々がやりたいことを叶える夢に向かって努力をしていきながら、相互に応援し合える関係の素晴らしさを描いているように感じました。
夢を追う中でそれぞれの距離が離れることにより、心の距離も離れるのではと不安視していた侑と歩夢を後押しするような形にもなりました。
彼方「背中を押して距離が離れたって、押してくれた手のぬくもりは残るよ。二人ならきっと大丈夫。」
推しの言動ウォッチ
今回ほぼ無かったんですね。前回ガッツリいただきましたので特に不満はありません。
あえて言うなら、今回は結構表情も柔らかく、いつものクールな感じとはだいぶ違ってましたね。楽しい感情があふれてるんでしょうか。
今回は以上。これから飯食ってラブライブ!スーパースター!!2期1話を見ます。13話の感想はそっちの感想を書いてからにしたいと思います。