太陽黒点

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【第12話感想】ラブライブ!スーパースター!!2期【最終話】

 今回は12話の感想。ラブライブ勝戦とかのんの留学話にケリがつく回です。

 終わるのはあっという間ですね。この間まで虹ヶ咲の2期を放送してたのに、もうスーパースター2期の最終話です。

 前回にサブタイトルを見て「これ”かのんを叶える物語”じゃん」と思ったんですが、本当にそのとおりになるのか、他のメンバーの夢を叶えられる瞬間があるのか楽しみにしたいと思います。

ストーリーについて

かのんの再検討

千砂都「私、かのんちゃんに留学してほしい」

 前回かのんは留学を辞退すると宣言しました。かのんが高く評価されている旨をウィーンから聞いた千砂都は、かのんに留学するよう説得します。

 食い下がるかのんに対し、みなに同意を求める千砂都。しかし、他のメンバーは留学して夢を追ってほしいと思う反面、Liella!に残り続けて欲しいという思いがぶつかり、答えが出せません。

 千砂都も涙を流しながら説得を続けます。幼いころからかのんと共にいた千砂都にとってかのんと離れるのは辛いことでしょうが、千砂都にはかのんに高みを目指してほしいという思いがあることは、1期のストーリーからもわかると思います(一人で人前で歌えないかのんを単独で現場にぶち込んだり)

 千砂都は、かのんが私たちのために留学を止めてしまったのなら、私たちがかのんの夢を奪ってしまっているのではないかと考えます。これは偶然にも、11話のかのんとウィーンの対話のなかにもあった言葉です。

ウィーン「ふざけないで!私に勝って、人の夢をあなたは奪ったのよ!」

(11話より)

 そんなウィーンですが、夜中かのん宅を訪問してきました。

いつもは窓に石投げて、出てきたかのんを高みで出迎えていたウィーンが律儀に店内へ

 かのんは、Liella!や学校のことが夢と同じくらい大事に思えるようになったと話します。それに対しウィーンは、世界的に有名な音楽学校へ留学すれば、その評判が学校への貢献になるのではと返します。

 前回までのウィーンを考えると、だいぶ変わった説得をしてくるんだなぁって思いました。ウィーンとしては、かのんを説得して一緒に国へ帰る手段と、独力で帰る手段の2択があるわけです。以前までならかのんの大事なことを軽視し、歌の夢に絞るべきだというはずです。しかし今回は、歌は自分のためにあると信じていたウィーンが、かのんが歌の道へ進むことはLiella!や学校のためになると提示したことになります。

 ウィーンの考え方が変わったと思われるシーンは、千砂都に追いかけられたところしか候補がありません。あれから読み取るのはなかなか難しいですね。

9人じゃなくてもLiella!

 ウィーンと話した後のかのん。夢について再考しているときに、千砂都からメッセージが届く。

小声うぃっすー好き

 千砂都に呼ばれて学校へ向かうと、部室にはLiella!メンバー全員が集まっていました。

千砂都「わがまま言ってごめんね。かのんちゃんが考えて出した答え、もう一度確かめたくて。」

かのん「ううん。見透かされてるなって。留学しないって決めたはずなんだけど」

千砂都「私、やっぱりかのんちゃんに留学してほしい。かのんちゃんはみんなを元気にできる。みんなに勇気を与えられる、Liella!で一番のスーパースター。それって才能だと思う。だからその声をもっと遠くまで、もっともっと遠くまで響かせてほしい。」

 私の予想なんですが、メンバーは考えた末にかのんを留学へ送り出す決心をしてここに集まっているのだと思います。

 かのんは千砂都の言葉に続き、留学しようと決心したことを告げる。ここの場ではもう説得はなされていなくて、意思の確認だけが行われたのだと思います。

 みながそれぞれ考えた結果、同じ結論にたどり着いたのは、ここまでラブライブ!(大会)を勝ち上がることが出来たようにメンバーの心がひとつになっていることを表しているようでした。ここのシーンが最終話で一番描きたかったところなのかなって、個人的には思います。

ラブライブ!勝戦

 ついにラブライブ!勝戦当日。かのんの家族やサニパ、ウィーンも見守る中、Liella!のステージが始まります。

 右から3番目の白髪ロングの子は誰だ.......

 

千砂都!?!?マルは!?頭のお団子はいったいどうした!?

マルなんだYo!

ここで千砂都のマル遍歴を振り返ってみましょう

 幼いころからあったマル。いじめっ子に取られた髪紐を取り返してくれたのはかのん。

 かのんの出来ないことを出来るようになる。髪紐を握りしめ、決心します。

 かのんの隣に立つにふさわしい自分になる。そう覚悟して挑むダンス大会では、練習の時も必ず髪紐をつけていました。

 大会当日ももちろん。

 常夏☆サンシャインのときもつけてます(背景のせいで判りづらいですが)

ただ、そのあとは特に髪紐の出番無いんですよね。かのんの横に立てる自分になるという目標とともにあったアクセサリーなのでしょうか。こういう考察は1期の時点でやるべきだよね。

 マルは維持し続けています。

 そしてマルを解いたのがラブライブ!決勝のステージのみとなります。

 こう振り返ると、いじめっ子に髪紐を取られていたらマルを維持できていなかったが、かのんがいたからマルを維持できているように見えます(深読み)。
 かのんの隣に立てる自分になるまでは髪紐をつけてステージに立ち、目標が叶った後は髪紐無しでもステージに立つ。そしてかのんとの別れを意識した決勝のステージでは”かのんがそばにいない自立した自分”をイメージしてマルを解いたのではないでしょうか。そうであって欲しい。今までかのんのために頑張ってきた千砂都も、ある意味で自分自身の夢に向き合うことが出来るようになったのだと思いました。

ラブライブ!

 ラブライブ!は見事優勝。なんども喜びを分かち合うメンバーたちでしたが、いつまでも部室に居座るかのんを見かねて留学の準備をしてくるよう促し、部室から追いやります。

 しぶしぶ部室を後にしたかのんの前に、なんと結ヶ丘制服を着たウィーンが現れ衝撃の一言。

ウィーン「見てのとおりよ、留学は中止。あなたのもとにも手紙が届いてるはずよ。」

 驚くかのんを最後に、なんと最終話終了。えっ、これ全13話とかじゃないの??とリアルタイムで観てるときは思ってしまうような、いかにも続編ありますよエンド。

 地上波放送後のYoutube生配信にてラブライブ!スーパスタ―!!3期の制作決定が発表されましたが、もう3期やる前提で組んでるとしか思えない話の進め方。しかも分割2クールのように短期間開けての3期ではなく、なんと3期生メンバーを一般公募したのちの放送になる模様。これ3期は1年以上待たないといけなさそうですね。

 おそらく話のキモはかのんが留学を決意したところで終わっていて、そのあとは続編をほのめかすタイプのエピローグのようなものなのでしょう。

 このくだりは3期1話のアバンに出せばよかったのになぁって思いました。

○○を叶える物語

 2期最終話のサブタイトル「私を叶える物語」。これを揶揄して「スパスタ2期は"かのんを叶える物語"じゃんwww」なんて言ってましたが、果たして本当にそうなのでしょうか。メンバーそれぞれを振り返ってみましょう。

澁谷かのん

 中学時代に語っていた”歌でみんなを笑顔にする”という夢は、スクールアイドルとして活動していく中で着実に叶いつつありますし、留学することで世界中のみんなを笑顔にすることが出来る可能性まで持ち始めています。

 某エンタメ作品のせいで"笑顔にする"ってワードにアレルギーがあるのでこのへんで。

唐可可

 スクールアイドル活動を夢見て来日し、仲間を集めて夢のステージに立つことが出来ました。大変なことも多々ありましたが、可可にとっては楽しく活動できたことに変わりはないと思います。スクールアイドル活動そのものが可可の”やりたいこと”なので、もしかしたら結ヶ丘より虹ヶ咲のほうが適性あったように感じますが、関係ないので止めます。

嵐千砂都

 憧れのかのんの隣に立つにふさわしい自分になる。その目標は1期で達成できたので、次は憧れの人の夢を叶える手助けがしたい、1期でもその旨は語っていました。かのんが留学を決めたことで、その目標は達成されたと考えてよいでしょう。まぁ留学は無くなったんですけどね。あの後どんな顔して部室に戻るんでしょうね、かのんちゃんは。

平安名すみれ

 ショーービジネスの世界に戻りたい気持ちは今でもあるでしょう。1期10話にて可可にセンターを推薦されたときに、おおむね当初の目標は叶ったと思いますが、その後があまり見えないんですよね。推しに対する理解度が浅すぎる......

葉月恋

 母の遺した学校を盛り上げていきたい、という目標は無事達成されたと考えていいでしょう。スクールアイドル活動を通して結ヶ丘の評判も実際良い方向に向かっているようですし。

桜小路きな子

 きな子は一体どうして上京してきたのか、結局分からずじまいでした。ダメな自分を変えたいという感じは序盤にあったんですが、それが夢や目標って感じはあまり出してなかったですしね。もっときな子個人の夢や目標を語る場面があっても良かった気がします。2期生の主人公的な存在だと思ってたのは勘違い?

米女メイ

 メイと四季はおそらく同じ。夢や目標ははっきりと無いけど、やりたいことを素直にやってみる勇気を持つことが、この2人のテーマだと感じています。それもう虹ヶ咲じゃん。なにかに向かって頑張るというより、いろんなことに挑戦して、その活動の中で自分の夢や目標を見つけられること。3期はその点に期待したいと思います。

若菜四季

 メイと同じ。

鬼塚夏美

 夏美は分かりやすかったですね。今まで何かに秀でたものを持たなかった夏美が、仲間と共に1位を獲得する。6話でかのんに仲間と共に夢を追ってみないかと誘われた通りの結果となりました。

 夢や目標を持つことを諦めていた夏美に、達成する喜びを与えてくれたのはLiella!のメンバーたち。口では素直じゃないですが、夏美は仲間のことを結構大切に思っているはずです。

夏美「初めての、一等賞......」

 こうして振り返ってみると、各々形は違えど夢や目標を叶えられているように感じました。ただやっぱりストーリーの主軸にかのんがいて、世界的に有名な音楽学校へ留学ってなると一人だけ夢のスケールが違いすぎるんですよね。他のメンバーは、1期12話時点での人前で堂々と(一人で)歌えるようになったかのんと同程度。

 3期では他のメンバーも大きな夢へチャレンジする等、かのん以外にもスポットをしっかり当てて欲しいですね。具体的には、1期生抜きでライブを創り上げる回が欲しいですね。ラブライブ!無印2期の2年生が居ないライブの回は、普段主体的に動かないメンバーが能動的に動かざるを得ない状況を作り出し、新たな個性を見せてくれた良い回でした。

2期総括

全体の流れについて

 東京大会でサニパに負けてから”歌うだけで楽しかった”Liella!のメンバーに"勝ちたい"という気持ちが生まれた第1期。新入生も含めて学校のために勝利をつかんでいくという話はおおむね予想通りでした。サニパ曰く、ラブライブ!連覇者は今まで一組もいないらしいので、Liella!がそれになるんだろうなって感じてましたので、今回のラブライブ!優勝も驚くことではありませんでした。ただ、全体を通してかのんを中心に話が進んだり、かのんが判断の決め手になる場面があまりにも多いように感じました。

 また、論理展開がいまひとつ納得がいかない点が多々あり、話がスッと理解できなかったんですよね。ラブライブ!シリーズによくあることではあるんですが、整合性よりかその場の勢いとかエモさで押し切ることが多いんですよね(リアリティ重視の虹ヶ咲が外伝と言われる所以)。

 初代やサンシャインはそれでも面白い作品になってはいたんですが、今作はどうも疑問が面白さを上回ってしまっている印象でした。一話限りでしかない設定だったり、話の一貫性がない、大筋のストーリーのために作られたその場限りに生み出されたんだろうなコレっていうのを存分に感じられる脚本でしたね。これでよかった試しがない。

2年生について

 かのん以外に物語上の役割を負うキャラがほぼいないのが残念でした。1年生合宿に口出ししたり、かのんを留学に駆り立てた千砂都は割と良かったんですが、もう少し1年生に働きかけるキャラが居ても良かったんじゃないかなって思いました。

 先輩がいないなか、経験の浅い新入生を迎えてラブライブ!優勝を目指すため試行錯誤してるところは、いかにも部活って感じで良かったです。優勝することとメンバーを増やすことが相反していることを、ストーリーからも感じられていたのは良かったです。

 あと可可を中心にすみれを雑な扱いをしてたせいで、1年生も同じようにすみれに当たってたのは見てて辛かったですね。

1年生について

 ラブライブ!はスクールアイドルを始める決断をする回がピーク、だなんて適当なことを思ってましたが、おおむねそうなってしまった感じがあります。唯一良かったなって思うのがやっぱり夏美が夢を叶えられた点だけで、他の1年生は終始2年生のお荷物感が強く出てました。

 無印の” 先輩禁止!”を思い起こさせるような徹底した”タメ口”なんですが、呼ぶときは○○先輩って付けてるのが混乱要素。いかんせん語尾キャラが2人いるのと、言葉数少ないキャラがいるので、メイだけがタメ口で喋ってるように見えますね。

 推しだから個別に書くんですが、あんなにLiella!を敬愛してたメイが勧誘してきてると分かった途端通常の喋りかたに戻ったり、4話以降でLiella!メンバーと近くにいることに特にあれこれ思って無さそうなのが疑問に感じました。3話までは遠くで観てるだけでも興奮してたんですけどね。

 いっそのこと、加入後はLiella!1期生には絶対服従くらい舎弟感だしても良かったと思います。3期では”見た目が怖い”ってところを活かした展開とかあると良いですね。

ライバルキャラについて

 1期で登場したサニーパッション、Liella!の良い先輩ポジションのスクールアイドルとして登場しましたが、結局2期では直接対決することなく敗退してしまいました。東京大会でサニパとのリベンジ戦が実現したら熱い展開になりそうだったんですけどね。なんだかウィーンの格を上げるために消費されてしまった感じがあります。聖地となった神津島でも割と好意的に受け入れられてただけに残念ですね。

 2期で登場したウィーン・マルガレーテ。中学3年生でラブライブ!を軽視するソロアイドルという前例のないキャラではありました。”本当の歌”とは何かを考えるうえでメンバーに自分たちが歌う意味を考え直すいい機会にはなったんですが、序盤に顔出したら終盤まで登場シーンが無いのがちょっともったいなかったなって思いますね。

推しの言動ウォッチ

 最終話です。これが終われば3期までしばらく供給がありません。

 相も変わらずくぅすみ。と思いきやかなり穏やかな会話です。こういうの........こういうのを待ってたんだよ私は!

 すみれがかのんの留学に関して思うことを話しています。小さいころからの夢を目指せることを羨ましく思うのは、ジュニアタレントとして花を咲かせることが出来なかったすみれが素直にかのんを尊敬しているのが見て取れますね。

 振付にちょいちょいギャラクシー入れてくるの、すみれのアレンジだと思いたい。

う~~~ん顔が好き

最終話、あんまりセリフがなかったので出てくるシーン挙げるしかないんですよね。

かのん推しの人は全話通してはしゃいでるんでしょうか。私は辛いです。

 

 

今回は以上。次は挽回してくれと願い続ける2期でした。