とりあえず初見の感想。とりあえず、総集編だからといって侮れなかった。アニメ本編の主軸だけを再構成し、新規カットでまた新たな物語を展開していくこの作品、テレビアニメを何度も見た人ですら新鮮な気持ちで見られると思う。
そして、スタァライトに興味あるなぁとぼんやり思ってる人は、まさにこの映画から入るのが現状の最適解。テレビアニメや舞台版は本当に後でいい。まずはこの映画を見て判断してほしい。
※ネタバレ注意です
一度延期になったスタァライトの総集編映画がやっと公開されたということで、公開日の今日、８月７日にTジョイ博多で見てきました。盆休みのために有給も使ったしね。
テレビアニメ全１２話を約２時間 にまとめたやつなんですが、ただのダイジェスト版というわけではなく、深く描写するキャラをある程度絞っての構成。初見の人も、全話何度も見た人だって楽しめる、「知ってるはずなのに知らない物語」がぴったりな内容でした。
私もテレビアニメを放映中に見て、円盤購入後再度見てとしてましたが、どこか新鮮な気持ちで見ることができました。
初見の人向けに字幕での場面説明多めなのはいいね。舞台装置の名前とか初めて知ったわ。鳥バード２０１８とかメガネ遺跡とか。遊んでやがるな？新規カットのおかげで舞台機構の細かい部分が見れた。
やはり主軸となるのは主人公の愛城華恋と神楽ひかりの２人の物語と、全体を俯瞰する立場の大場なな視点。
テレビアニメ本編、神楽ひかりの掘り下げは全体を通してゆっくり進んでいくんだけど、総集編でははじめっからガッツリ取り扱っていく感じ。
でもやっぱり一番の注目ポイントといったら、新規カットが大量に用意された大場ななとキリンのシーンでしょう。まるで各キャラのレヴューを見てたかのような語り、何度もみて考察する価値ありです。皆の前ではおかあさんのようにやさしいななが自分の思惑のために何を思って考えていたのか、それを明らかにするヒントになりそうです。テレビアニメ観た人ならわかってるでしょうけど、ななとキリンってかなり長い時間をともにしてるんですよね。再演を繰り返し、長い年月が経たないと枯れない木の葉がすべて落ちるまで。
新録、新規カットも大量にありました。特に先に挙げた３人は既存のシーンも取り直してるのかもしれない（ななの声がちょっと良くなってた）
他のキャラはセリフとかが割と削られてたので、好きだった人は残念かな......特に双葉と香子あたりに関しては一応入れました感が否めない。あと、レヴューデュエット終了後のクロディーヌのセリフ量は削らないでほしかった。真矢はほぼほぼ残してたのに。
レヴュー曲はすべて再構成されてましたね。曲への入り方から曲調まで。
双葉vs香子のレヴュー曲「花咲か唄」はテンポ落として演歌風だったし（確か曲名が「宵・花咲か唄」）、華恋vsまひるの「恋の魔球」は８ビットアレンジでした（曲名が恋の魔球・７回裏だった気がする）
一番盛り上がるレヴューデュエット、華恋&ひかりvs真矢&クロディーヌのときなんて「Star Divine」じゃなくて「Star Diamond」でしたからね。
「こ、ここでStar Diamondだとぉ！？」って心の中で叫んでしまった。しかも4人ver.にアレンジされてるし。
アニメ本編は星積みのレヴュー後に大団円で終わり。なんですが、劇場版ではまた大場ななとキリンの会話シーンが入り、星積みの塔に舞台衣装のまま血まみれで倒れる９９組、そして砂漠に立つ華恋のシーンが入って......まさかの続編あり！との情報が。
えっ、これただの総集編じゃないやんけ！！！映画の続編作るために色々足しまくって前編のようなものを作ってるやんけ！！！！！
いやぁ驚きしかない。スタァライトは画も音響もこだわってるから、劇場のスクリーン、音響で楽しむにはいいけど、考えながら見たいから円盤が早くほしい。色々考えさせてほしい。
とにかく、観て損はない総集編でした。再生産というだけあるわ(劇中の「アタシ、再生産！」にかけたんだろうけど)。
ということで、この後もう一回見てきます。来週中にパンフレットを熟読して、もう一度見に行く予定です。
来場者特典の色紙は露崎まひるでした。まぁ１週目はだれでもええんや。２週目に推しである大場ななを当てられればな！
