最終回が始まる前に感想を書いてしまいたい
今回は9話の感想です。スクールアイドルフェスティバルは無事終了。9人と1人の話はいったん終わりですかね。以降は新規メンバーに焦点があたる話になると思います(12話まで視聴済み)。まぁ、ラブライブのアニメにおいてメンバーの加入話は大抵良い話になりがちなので、キモはそのあとになるんですけどね。
ストーリーについて
スクールアイドルは自分の届かない夢だと諦めてしまうランジュと、自分の居場所を守るためにランジュを利用していたミアの想いがぶつかったのが9話でした。1話ではランジュのビジネスパートナーとして登場したミアでしたが、ミア側の思惑がはっきり分かった回でもありました。
ランジュが突然、スクールアイドルをやめて香港へ帰国する、と連絡してくるところから始まります。理由が全く想像つかないミアは直接説得しに行きます。
ランジュ「スクールアイドルでやりたかったこと、やれることに全力で取り組んできたわ。そして、歌もパフォーマンスもすべてやりきった。だから、辞めるの。」
ランジュは同好会に力が及ばなかったからスクールアイドルを辞める判断をしたと思い、ミアは自分が作った曲の力が足りなかったからと判断し、最高の曲を作るから辞めさせないと返します。
このあたりからランジュとミアのすれ違いが見えてきますね。
最後まで見て判るランジュが言う「やりきった」とは、「人の気持ちが分からない自分でも、他人に認めてらえるかもしれないソロ活動に挑戦する」ことに対してでした。ただ、このシーンまでのランジュを見てもそれが読み取れないので、ミアは自分の実力不足のせいでランジュが諦めたのだと思ってしまいます。
同好会メンバーでランジュの説得を試みるも、きっぱり断られる。
ミア「ランジュに辞められたら困るんだよ」
いつもは他人のことにあまり積極的でないミアですが、ランジュに対しては苛立ちを隠せない様子。
ランジュのために作った最高の曲を作り、聴いてもらいましたが.......
ミア「どう？君のために書いた、君のための最高の一曲だ！」
ランジュ「クオリティも高いし、流石ミアだわ。でも、これは私の曲じゃない」
ミアから観たランジュの姿と、今のランジュが思う自己の姿に乖離が出てきているようです。今までのランジュの姿なら、他者を圧倒するような完璧なステージングをするランジュならこういう曲がぴったりだろう。そう思って曲を作りましたが、今のランジュは自分のことをそうは思ってないようです。
焦ってるミアを心配し、璃奈が話を聞きに来ました。(璃奈ミアだぁ....)
音楽一家”テイラー家”の娘として生まれた自分は、音楽の世界で結果を残さないと居場所をつくれない。幼少期の出来事から人前で歌えなくなった自分には作曲しかその方法が無い。ランジュを通してそれが叶いそうになっているから、ランジュがスクールアイドルを辞めて帰国することを恐れている。
ミアの告白を要約すると以上の通り。
歌が好きで楽しむことしか考えてこなかった自分が、多くの人の期待に応えられるパフォーマンスを出せるかどうかが不安になった。やりたいことを続けられなくなったのがミア。
対する璃奈は、テイラー家の娘としてのミアではなく、ミア本人の歌が聴きたい。やりたいことをなかったことにはして欲しくないと説得します。音楽一家の一員であることに縛られていたミアを、解放するように手を差し伸べるのでした。
璃奈「ミアちゃんにもっと楽しいんで欲しい。ここなら、きっとミアちゃんが望むものを叶えられる」
自分のやりたいこと、やるべきことを再確認したミアは、ランジュに作った曲を作り直すところから始めます。
作曲中は飯も食わないミアへ差し入れエマかり
ボトラー回避りなあい
こっそり食事の差し入れしずかす
寝落ちしたミアを気遣うかなせつぽむ
ひとんちのベッドでカロリーメイトほおばるな高咲侑
よく見るとミアはちゃんと服を着替えてるから風呂には入ってるんだろうな。あと、ミアが私服なのに他メンバーが制服なの、もしかしたらミアは授業サボってる疑惑がある。受ける必要ないほど優秀そうですけどね。
今晩帰国すると突然連絡してくるランジュ。部屋のコルクボードには同好会メンバーのキーホルダーが飾ってあります。帰国する前に、同好会メンバーと一緒にいる自分の姿を想像していたかのようです。でも、ボードに飾っていないように、同好会の輪に自分は入れないのだと思ってしまったのでしょう。
よく見るとキーボルダーの台紙に書かれている文字が違うんですね。同好会メンバーの方は「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」が書かれているのに対し、ランジュのほうは虹ヶ咲学園の校章だけ。
ランジュから帰国の連絡をもらった栞子は、同好会メンバーと一緒に空港までランジュを引き留めに向かいます。
空港へ引き留めに？ ｳｯ頭が.....
全員で説得しに行くの、7話みたいな圧を感じるけどちゃんと全員いる意味合いは作ってくれるのでセーフ。
ミア「僕はずっと思ってたよ。鐘嵐珠ほどパーフェクトな人間はいないって。歌もパフォーマンスもプライドも努力も、嫌みなくらい全部。そんなやつが本当の夢には手も伸ばさず、あきらめて帰ろうとするなんてらしくないだろ」
ミア「歌が好きだったのに、自信が無くて目をそらしていた。でも教えてもらったんだ。スクールアイドルはやりたい気持ちがあれば、誰でも受け入れてくれる。だったら僕の手もきっと届く。僕は、夢をつかむよ。」
ランジュに思いを伝えるため、ミアが歌います。
「stars we chase」
I used to look above at stars, and chase
Never had to doubt what I could take
Now I’ve found it’s further than it seemed
The light gets smaller, my eyes to a closure
When did it happen? Turned away my face
When did it happen? Pain increasing
Shadow walk and dealing, truth inside revealing
Still, a part of me’s seeking that feeling
Dreams in the sound I made for you
Go ’round, come returning through me
Where this light shines so bright, you showed
It’s back and now
Take your hand out, we can reach
Always been there to be freed
It’s getting loud, on to a scream
We’re starting this brighter tomorrow
Try this
Every color shown, bright in the star
From here we can find
Letting us shine
Don’t hide your brightness
意訳がYoutubeの概要欄にあります。
あのツンツンしてたミアからは想像できないくらい、優しく導くような歌詞でビックリしました。夢から目を背けてあきらめていた自分の姿をランジュにも重ね、一緒なら手が届くはずだと背中を押すような良い曲です。
ミアと栞子から手を差し伸べられたランジュですが、それを素直に受け止めることが出来ません。
ランジュは昔から人と仲良くするのが苦手で、最初は良くてもだんだん自分の周りから人が離れていってしまう。人の気持ちがわかないならもう一人でいよう、と。
ソロでやってる虹ヶ咲のスクールアイドルなら、そんな自分でも居場所をつくることが出来ると思ったけど、虹ヶ咲の同好会はそういう場所ではなかった。同好会は夢に手を伸ばそうとしているなら誰でも受け入れてくれる場所だと。だから、みんなランジュのことを思ってここまで来てくれたのだと。
夢がここからはじまる、そんなシーンでした。
みなで説得するシーン、やっぱり圧を感じるんですが、今回はあくまでミア、栞子、ランジュ間での話に終始したので何とか受け入れることが出来ました。7話はちょっとキツかったなぁ。
1話で登場したランジュ、口説き落とせるなら最後だと思ってたけど、かなり時間がかかりましたね。同好会は自分たちの正しさを証明した、というより自分たちの有り方を示せたと思います。これが次回以降重要な要素になっていきますね。特に11話。
推しの言動ウォッチ
ランジュは果林たちが住んでる学生寮に住むことに。ということで......
エマ「果林ちゃーん、朝だよー」
ランジュ「おはよう果林！！！」
今までエマに優しく起こされてたのに、今後はランジュから豪快に起こされる日々が続きそうです。
今回は以上。やっと13人になった同好会。個人的には日常回を見たいなぁって思ってたので、10話は楽しめそうです。
